【Olympia Rising】レビュー ジャンプ斬りで敵を倒せばもう1回ジャンプできる2Dアクションでオリンポス登山

『Olympia Rising』はオリンポス山の地下を登っていく2Dアクションゲーム。山登りというだけあって、登っていくステージが中心となっていますが、主人公の機動力が高いので、飛んだり跳ねたりしながら駆け抜けていけます。かわいらしい見た目に反してなかなかの難易度ですが、一気に登り切れる手頃なボリュームとなっています。

Olympia Rising レビュー

公式サイト:Olympia Rising

『Olympia Rising』はKickstarter発の2Dアクションゲーム。昨年2014年2月に$12,000を集めて資金の調達に成功しており、今年2015年7月にリリースとなりました。ちなみに、$50以上の出資者はゲーム内に登場できる、というリワードが設定されていたのですが、とある街の住人としてバッチリ名前付きで登場。ちょっと羨ましいですね。

参考:Olympia Rising by Paleozoic — Kickstarter

Olympia Rising 街の住人として登場するバッカーたち

本作は、最近インディーゲーム界隈でよく見かけるドット絵系の2Dアクションなのですが、「登る」アクションが特徴的です。個人的には、2Dアクションで上方向に登っていくステージって苦手なんですけど、『Olympia Rising』はそんな苦手意識も特に感じることなくプレイできました。登っていくステージが苦手な理由って、足を踏み外したらふりだしに戻ってしまうから、なんですけど、本作はそんなこともないのですよね。

とはいえ、かわいらしい見た目に反して死にまくる難易度でもあります。といっても、初見では厳しいというだけで、理不尽なところはありません。個人的にかなり死んだ印象なのですが、終わってみればクリアまで3時間もかかっていなかったので、お手頃なボリュームといえるかもしれません。

コインを集めながら山を駆け上がれ

Olympia Rising 登ることが特徴

「登る」アクションがメインになっている本作ですが、ステージのレイアウトは必ずしも縦長ではありません。むしろ、全方向に拡がっている印象ですね。なので、足を踏み外して落っこちたらふりだしに戻る、という感覚もありません。

全6エリアの構成で各エリア内は数ステージがあり、最後にはエリアのボスと対決、という流れになっています。各ステージの目的はコインを規定数集めてゴールを目指すこと。ゴールにたどり着いてもコインが足りないとやり直し。ステージ内のコインをすべて集める必要はありませんが、ある程度は意識して拾っていかないと規定数に届かず、泣くことになります。

Olympia Rising オリンポス山の沙汰は銭次第

ステージには主に2種類あり、広めのステージでじっくりコインを集めるステージと、せり上がってくる即死の水から逃げつつ急いでコインを集めるステージです。前者は制限時間もないため、ステージ内を探索しながらコインを集めることになりますが、そのぶんコインの規定数が多めになっています。後者はコインの規定数が少なめですが、とにかく急がなければなりません。死ぬので。

結局どちらのステージでもかなり死にまくることになります。下からぐんぐん上がってくる即死の水で死んでしまうのはともかく、広めのステージでは敵との戦いで体力が尽きてしまうのが主な死因です。体力の上限はボスを撃破するたびに上昇していくのですが、それでも全然足りません。必ずしも敵を倒さなければいけないわけではありませんが、主人公の機動力が高いために意図せずぶつかってしまうことが多いんですよね。

Olympia Rising 迫りくる即死の水面

敵を斬ってさらにジャンプ!

本作の主人公はめちゃくちゃ機動力が高くなっています。2段ジャンプに壁張りつきが可能な上に、魔力を消費すればどこまでも上昇していけます。中でも特徴的なアクションは、ジャンプ攻撃で敵を倒せばさらにジャンプできる、というもの。これにより、敵を倒しながらガンガン登っていくことができるのです。

Olympia Rising 敵を倒してさらにジャンプ

敵を倒すことでもコインをゲットできるのですが、ジャンプ攻撃で敵を撃破していくとコンボが成立して倍率が上がっていきます。なので、ジャンプ攻撃で飛び回って進むのは、スピードだけでなくコイン稼ぎも兼ねたムーブになっており、これこそが本作の”正解”であるともいえます。何より、気持ちいいんですよね。撃破の瞬間にかかるヒットストップもあって、ザクザク倒してる感があります。

しかし、気持ちのいいアクションにはリスクがつきもの。機動力の高さ故に、空中コンボはどうしてもミスをしやすく、敵にぶつかって体力を消費してしまいがちです。そのうち斬る敵が見当たらなくなって落っこちた先の敵とぶつかって死亡、なんてことも。機動力に振り回されて事故ってしまうのが最大の死因なため、プレイヤーの腕が問われるところでもあります。

即死の水がせり上がってくるステージでは、多少の体力を犠牲にしつつも空中コンボで駆け抜けた方がいい場合もありますが、じっくりコインを集めるステージではかえって死を招くことにもなりかねないので、チビチビと地味に進めた方がいい場合も。主人公は剣の攻撃以外にも3種類の魔法が使えるので、飛び回るより地に足をつけて魔法を活用した方が楽になったりします。そりゃ、魔法だもの。

Olympia Rising 炎の魔法

かなり死ぬゲームですが、残機制ではないので何度でもやり直せます。ペナルティとしてコインはゼロに戻され、ステージの最初からのリトライになってしまうため、なかなかしんどいですが、そのうちステージの配置を覚えてしまうのでなんとかなります。ちなみに、死ななければ前ステージで規定数を超えていたコインは持ち越しなので、うまくやればクリアタイムを大幅に縮められるのかも。ここはやり込みのポイントになっていそうな感じですね。

悲しいけど、これって地底なのよね

Olympia Rising そこには常に天井があった

飛び回るアクションが気持ちいい本作の泣き所が、舞台が地底、というところ。ステージは広めに作られているとはいえ、必ず天井があるのですよね。(地上ステージは最終エリアのみ) また、多くの足場は下からすり抜けられず、頭をぶつけてしまう仕様なところも、閉塞感に拍車をかけている印象です。飛び回るアクションにあわせてもっと解放感のある舞台でもよかったんじゃないかと。ずっと抑圧されていたからこそ、最終ステージの空が映える面もあるとは思うのですが、そんなに抑えなくても…と。

もう1つ、残念なのはボス戦。どのボスも決まったパターンの繰り返しなので、覚えて攻略するタイプなのですが、ボスの体力がやたらと高くなっています。特に序盤のボスほど攻撃パターンが少ないので、同じ攻撃を何度も何度も繰り返すことになり、単調な印象になりがち。後半のボスは攻撃パターンが豊富なのですが、序盤のボスについては攻撃のパターンを増やすなり、体力を減らすなり、何かしらの調整がほしいところです。

Olympia Rising 第2エリアのボス

お手頃なボリュームの歯応えあるアクション

そんなわけで『Olympia Rising』、やや残念なところもあるとはいえ、ジャンプ攻撃で飛び回るアクションは本当に気持ちいいので、気になった人はぜひプレイしてみましょう。決して易しい難易度ではありませんが、ステージ道中もボス戦もパターンを構築していくタイプで、理不尽もないのでじっくり攻略していけるはず。クリアまで3時間程度のお手頃なボリュームにしてワンコインなお手頃プライスなのもフレンドリー。

この夏、山に行くか海に行くかを迷っているなら、山を登りながら水が追いかけてきてくれる『Olympia Rising』でキメてみてはいかがでしょうか。

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