【Shovel Knight】『Specter of Torment』レビュー 大鎌で斬り抜けるアクションで一新されたスピンオフは相変わらずの高品質だった

Shovel KnightのSpector Knight編

『Shovel Knight』のアップデートで追加されたSpecter Knight編『Specter of Torment』をクリアしたのでレビューなど。前回のPlague Knight編に続いてボスキャラクターを主人公としたゲームモードの第2弾となっているのですが、今回はステージやBGMなども一新されており、実質まるまる新作1本分の内容です。そしてこのアップデート、なんと無料。マジか。

すべてが一新された過去編

Specter Knightは本編で「悪魔城ドラキュラ」っぽいステージでボスを務めていたキャラクターです。今回のストーリーは彼の視点から本編の過去が描かれており、コミカルなPlague Knight編とは対照的にシリアスな内容となっています。

Shovel Knight Specter編は本編の前日譚

これまでとの変更点として「スーパーマリオ3」を彷彿とさせるワールドマップがなくなったかわりに「ロックマン」的なステージセレクト制になりました。どのステージから攻めてもOKで、すべてのステージをクリアすれば最終ステージへの扉が開ける、という流れです。ちなみに、今回の拠点はこれまでのラスボスの居城となっており、そこらへんを敵キャラクターたちが歩き回っているのがなんとも愉快なところ。

BGMはアレンジ版に変更されています。今回もJake Kaufmanの”Virt”節が炸裂しているので最高です。サントラも公開されているのでぜひ押さえておきましょう。聴いているだけでめちゃカッコイイことがわかってもらえると思いますが、ゲームのBGMはゲーム内で聴いてこそ。プレイ中に聴くと300倍くらいカッコよくなります。なのでプレイしましょう。

スラッシュで飛び回るアクションが気持ちいい

Specter KnightのアクションはShovelともPlagueとも違うものになっています。大鎌を振っての攻撃はいたってノーマルですが、ジャンプ攻撃になると一転。敵を下から斬ればナナメ上へ、上から斬ればナナメ下へと斬り抜けるように高速移動する「ダッシュスラッシュ」に変化します。もう1つは「壁走り」で、垂直の壁を一定距離だけ走ることができます。そこから三角飛びも可能。この2つのアクションを掛け合わせて飛び回るアクションが今回の『Specter of Torment』のキモとなっています。

2つのアクションにより非常に高機動なSpecter Knightですが、勘のいい方ならすでにお気づきでしょう。このアクションを活かすために用意されたステージはどこも足場が悪いものであると。お察しのとおり、死因のほとんどが転落死になります。ヒヤヒヤしながら綱渡りならぬダッシュスラッシュ渡りを繰り返すことに。最初はやや戸惑うかもしれませんが、慣れてしまえばザシュッ!ザシュッ!と気持ちよく飛び回れるようになるので、実はかなり楽しい時間となります。

shovel knight Specterの新アクション

どのステージも2つのアクションを活用しないと突破できない構成になっているため、初見では一瞬足を止めてどう進めればいいのかを考えることになるのですが、大抵はその一瞬で進行ルートが把握できるようになっています。このレベルデザインの逸材さこそ『Shovel Knight』。今回も絶妙な塩梅で2Dアクションの楽しさがギュッと詰め込まれているのを感じずにはいられません。なんと良いゲームなのだろう。

魔法が拡げるプレイスタイルの幅広さ

各ステージに配置されている赤いドクロを集めていけば、拠点で魔法と交換できます。魔法はゲージを消費してさまざまな効果を生むもので、Shovel Knight編に近い感覚ですね。ブーメランのような飛び道具や高威力の近接攻撃から、周囲をスローにしたり空中浮遊したりと反則なものまでアリ。中でも便利なのが回復魔法で、これがあるだけで難易度が激変します。脳筋スタイルのお供にはやっぱりコレです。ガスガス殴ってピョロっと回復、コレ。

shovel knight specterの回復魔法

他にも弾を撃ってくれるガイコツを召喚したり、シャドウサーバントのような分身を出したりと便利そうな魔法が用意されているのですが、どれもクリアに必須ではありません。せっかくの魔法なのにちょっともったいない気がしますけれども、必須にしてしまうとステージセレクトの自由度が失われてしまうだろうし、仕方がないところかもしれません。というか、ボクの脳筋スタイルが問題なだけでしょうか。もうちょっとエレガントな攻略もできるはずでしょうし、そういう意味ではプレイスタイルの幅が許容されているとも言えます。

このショベルクオリティが無料…!

そんなわけで『Specter of Torment』は相変わらずの高めの難易度ながら楽しい時間を提供してくれます。ジャンプ&アタックを基本としたアクションなのに、ジャンプもアタックも変更して根本から変えてしまう姿勢もPlague Knight編と同様で、妥協を感じさせない開発陣のスタイルには頭が下がるばかり。繰り返しになりますが、そんな素晴らしいアップデートがなんと無料。本作を持っている人はぜひプレイしましょう。持っていない人は買いましょう。リリース当初に比べると実に3倍以上のボリュームがお値段据え置きで手に入るのですから、こんなおいしい話はありません。やりましょう。やれ。

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