『Titanfall2』では前作にはなかった待望のシングルキャンペーンモードが追加!ということでマルチプレイを差し置いて早速プレイしました。序盤は「なるほど、あのタイタンフォールにシングルモードがつくとこんな感じかー」くらいの無難な感触だったのですが、中盤以降の展開はストーリーとゲームの両方から一気に引き込まれました。BTいいよね。
初代『Titanfall』では、シングルキャンペーンモードがなく、ストーリーはマルチプレイ中に進行する形となっていました。なかなか意欲的な作りだったと思うのですが、目まぐるしい対戦の最中に通信であーだこーだ言われても正直聞いていられなかったのが実情。繰り返しプレイしていれば把握できていくとはいえ、大半の場面ではよくわからないままドロップシークエンスを開始させられていた印象です。
ちなみに、初代『Titanfall』のストーリーと世界観を簡単にまとめたものが以下。今作『Titanfall2』は前作の後の世界のため、前作を未プレイの人もプレイしたけどよくわかんなかった人も、ザッと目を通しておくといいかも。
タイタンという”相棒”と進むストーリー
『Titanfall2』のストーリーは、ミリシアのパイロット候補生のジャック・クーパーを主人公として巨大企業IMCと戦っていくお話になっています。まだ訓練中でパイロットとして一人前ではなかったクーパーがやむなくタイタンに乗り込むところから始まるストーリーは、まるでロボットアニメのよう。そこから数々の戦いを通してパイロットとして認められていく展開も王道といっていいでしょう。操作するのがプレイヤーなので最初から十分強いんですけれども。
本作に登場する巨大二足歩行メカ「タイタン」は単なる乗り物ではなく、AIを搭載した自律行動できるメカ、つまり正しく”ロボット”です。たとえるならガンダムではなくタチコマですね。(ちなみに本作のデザイナーは「アップルシード」が好きだとか) クーパーが搭乗するBT-7274、通称”BT”にもAIがあり、人格が設定されています。前作でもタイタンのAIは男性型や女性型など複数の種類から選ぶことができましたが、タイタンの性格は一律同じというわけではありません。BTの性格は真面目で堅物な設定で、まさにロボットといった印象。しかし、そんな堅苦しいBTとの絆こそがストーリーのキモであり、バディものとしても王道な展開となっているのです。
おそらく本作のストーリーを気に入れるかどうかはBTを好きになれるかどうかにかかっているでしょう。だからこそ、BTを好きにさせるためのギミックが組み込まれています。それはシンプルなもので、会話に選択肢をもたせてあるだけです。ゲーム中、何度となく挿入されるクーパーとBTとの会話に何気ない選択肢をもたせることで”会話してる感”を出しているわけです。ジョークや嫌味を飛ばしても堅苦しい対応で返されてしまったりするのですが、何度も会話をするうちに「実はBTなりのジョークなのでは?」と思わせてくれるようになっていき、気が付けばBTが不動の相棒となっているはず。前作で対戦中に流れていってしまっていた通信の会話とはえらい違いです。
ロボットものでバディもので王道展開というなら「どうせサムズアップで溶鉱炉に沈む的なオチなんでしょう?」と思われたアナタ。惜しい。近からずとも遠からずです。その結末は実際に自身の目で確かめていただきたい。信じて!
シューターとしてもアクションとしても楽しいゲーム内容
次に今回のシングルキャンペーン、ゲームとしてはどうなのか? といえば、こちらもかなり良い出来。「Titanfall」の魅力が余すところなく詰め込まれております。つまり、操作感のよいシューター、高機動なアクション、タイタンの派手なバトルが全部のせでお出しされている印象です。
進行は一本道ですが、戦闘と戦闘の間の移動は2段ジャンプやウォールランを活用したアクションになっています。もちろん戦闘中も機動力を活かした戦い方ができるわけですが、移動パートと戦闘パートはくっきり分けられている感じです。なので、無茶な機動をしながらの戦いを強要される場面はほぼありません。タイタンに乗って戦うパートもくっきり分けられていて、生身でタイタンに挑まなければならないような場面もなし。変なことは要求されないのでストレスは少ないですね。
とはいえ、特殊なギミックを活用する場面もあります。ネタバレになるので詳しく書けないのが歯痒いところではありますが、けっこう驚きのストーリー展開でビックリギミックを使って進むことに。たしかに宇宙の遥か彼方にまで進出している時代ですから、時空が云々してても不思議じゃないのですけれども、「Titanfall」でそんな展開が待ち受けているとは予想外だったのでマジ驚き。ともあれ、ストーリーの要素がゲームに反映されていくのはすごくいいですね。
シングルキャンペーンで1つ難点があるとすれば、チェックポイントでしょうか。進めていれば自動でセーブされていくのですが、状況をそのまま保存してしまうらしく、タイミングが悪いと敵が目の前にいたりすぐ横にいるような状態で保存されてしまうことも。普通の難易度ならそこまで問題になりませんが、高難易度を攻略中に発生すると場合によっては詰むのではないかと不安。
(評価を)信じて!
そんなわけで『Titanfall2』のシングルキャンペーンモード、とても良かったので気になってる人はぜひプレイしておきましょう。前作を「対戦は苦手だし…」と敬遠していたアナタにこそ、今回のシングルモードがあります。本作のシューターとしての操作感、アクションとしてのスピード感、そしてタイタンの重量感をぜひともその手で体感していただきたい。ストーリーそのものもロボットとのバディものとして王道を行く内容なので、そういうのが好きなら間違いないんじゃないかと。
さて、シングルキャンペーンを終えたらそのままマルチプレイに突入しているわけですが、こちらも初代とはいろいろと変わっている模様。今のところは新装備のグラップリングを使って楽しく飛び回っております。マルチプレイのレビューはまた後日ということで、オンラインで出会ったらボクとフレイムコア床ドンファイアーしましょう。
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