【METALLIC CHILD(メタリックチャイルド)】レビュー

『METALLIC CHILD(メタリックチャイルド)』をクリアしたのでレビュー。本作はアンドロイドの少女ロナ(かわいい)を操作して戦うローグライトなアクションゲームです。ランダムな構造のダンジョンでランダムなドロップに左右されながらドッカンドッカン戦うやつですね。この手のゲームにしては難易度はほどほどな上に難易度設定もある親切設計。ボリュームもかなりのものでやり応えも十分。アクションも爽快で気持ちいいものになっているのですが、ローグライト要素はやや薄めで好みが分かれるところかも。

METALLIC CHILD
Steam,PlayStation4,NintendoSwitch向けゲーム、METALLIC CHILD(メタリックチャイルド)の公式サイトです。

地球がヤバい!

本作の舞台となるのは宇宙実験室ライフストリーム号。内部で起きた反乱のせいで宇宙船が墜落して地球の2/3が破壊されてしまう!…という思ったよりヘビィな設定になっています。この状況に立ち向かうのがアンドロイド少女のロナ(かわいい)。彼女はダメージを負っていて自力では動けないため、地球から遠隔操作でプレイヤーのアナタ(!)が操作する、という展開。…なんか責任重大すぎません? こういう設定なので、事あるごとにロナがこちらに語りかけてきたり、画面上に「LIVE」の表示があったりと細かな演出が光っています。

Megaman Child

ストーリーは、宇宙船の墜落を食い止めつつ反乱の原因を探っていく…、というもの。墜落を阻止するために必要なものはロナと同じアンドロイドたちが持っているのですが、誰も素直に譲ってくれません。なので全員ブッ飛ばしていくことになります。人と人とは分かり合えず、ロボとロボもまた同じなのです。ゲームでは各ボスの待ち受けるステージを選択し、倒したボスからスキルを奪っていく流れになっており、ものすごく「ロックマン」っぽい。実際、開発者は「ロックマン」めっちゃ好きなんだろうなぁと感じる部分が多々あります。好意は隠さずひけらかす、いいと思います。

ゲームの進め方はこんな感じ

ゲームの大まかな流れは、まず拠点からステージを選んで出発し、4つのフロアを進みボスを撃破して帰還。そしてまた別のステージへ出発、といった感じ。ダンジョンで拾った武器やディスク(ダンジョン内で使えるお金的なもの)を持ち帰ることはできませんが、チップ(拠点で使えるお金的なもの)だけは持ち帰ることができ、拠点で永続的な強化が可能になっています。HPの上限やスキルを強化できるコスチュームなどですね。なので、死んでもすべて無駄になるわけではなく、強化した状態で再トライできるようになっています。もうこのジャンルではお馴染みのシステムでしょうか。とはいえ、永続的な強化は”微強化”くらいなので、やっぱりダンジョン内で良いものを拾える運とそれらを活用できる臨機応変の対応力が求められます。

ちなみに、ボスから奪った武器は「MCスキル」と呼ばれる特殊な位置づけになっています。どれも非常に強力なのですがダンジョンに持ち込めるのは2種類のみ、使用時に消費するゲージの回復手段も限られるので使いどころの見極めが重要です。

掴んで投げ飛ばす爽快アクション!

『メタリックチャイルド』を特徴づけているのは爽快なアクションです。敵を掴んで投げ飛ばし、壁に叩きつけてダウンを奪ったら追い打ちでドッスン! これがひたすら気持ちいい。投げる方向は操作できるので敵の集団に向かって投げつけるのもヨシ、トラップに向けて放り込むもヨシ、非常に気持ちよく楽しいアクションになっています。とはいえ、一連の動作中は特に無敵でもなんでもないので、敵に囲まれている状況で強引に掴もうとしてもあっさり反撃されてしまいます。気持ちよくなるためには立ち回りが重要なのです。

掴んで投げるのもそうですが、各武器に設定されている強力なスキルやローリングによる回避、盾によるガードなど、多くのアクションには「バッテリー」の消費が伴います。バッテリーは通常攻撃をヒットさせるだけで回復するので気軽に使っていけるものの、無計画に使いまくっていると肝心なところでなくなっていたりするので注意したいところ。といっても割と余裕はあるのでガシガシ使いまくっていける調整になっています。合間合間に通常攻撃を挟みつつモリモリ投げ飛ばしてやりましょう。

ローグライトいえばコレ

キモであるローグライト要素について。ダンジョンの構造がランダムなのはもちろん、強化システムもいろいろあります。複数あるので最初は戸惑うかもしれませんが、わかってしまえばなんてことはありません。強化システムは大きく分けて2つあり、1つはステージを通してずっと有効なもの、もう1つは時間制限つきのものです。前者は武器と「スーパーコア」と呼ばれるもので、後者は「ミニコア」と呼ばれるものです。

まず武器ですが、ガントレット、ハンマー、ソード&シールドの3つのカテゴリがあります。各カテゴリごとに多くの種類があり、同じ武器でもレアリティによって性能が異なります。もっとも大きな差は武器に付与されたスキルで、直接攻撃を行うものから飛び道具を発射するものまで様々。早い段階で良い武器が手に入ると一気に楽になる一方、なかなか手に入らないとジリ貧になるため、難易度に大きく影響する印象です。たとえ高性能な武器だったとしても「盾が欲しいのにハンマーばっかり出る!」みたいな状況も割とよくあるので臨機応変の対応力が求められますね。

「スーパーコア」は経験値的なエネルギーが集めることで強化されていくパッシブスキルです。強化は4つの選択肢から1つを選んでいくもので、最大で10回の強化が可能。ステージ中ずっと有効なので難易度への影響も大きそうですが「攻撃力10%アップ」など控えめな強化が多いため、めちゃんこ引きが良いとき以外はそこまで影響しない印象です。全体的に手堅いけど地味な強化って感じでしょうか。

ミニコアを見たら全部食うべし

もう1つの強化システムである「ミニコア」は時間制限つきの強化です。時間が経てば失われてしまう一時的な強化になっているものの、そのぶん効果が高めに設定されている印象です。ミニコアは3つ同時にセットすることで「コアコネクト」が発動してさらにロナが強化されるため、難易度への影響も大きめになっています。

ミニコアはザコ敵から頻繁に入手できるのですが、中には弱体化してしまう「バグコア」を食わされてしまうデメリットもあります。デメリットといっても攻撃力や防御力が低下するようなものから頭がデカくなったり広告スパムが表示されたりするようなユニークなものまで様々。バグコアであってもコアコネクトは発動しますし、バグコアが一部スーパーコアの取得条件になっていたりもするため、「ミニコアを見たら全部食う」が基本方針になります。ロナちゃんて意外と食いしん坊さん。

戦略性は薄め

ミニコアをどんどん食べて性能をコロコロ変化させつつ臨機応変に立ち回っていく…、一見するとまさにローグライトって感じですが、問題がないわけでもありません。というのも、中身のわからないものを取得し続けるしか選択肢がないからです。もちろん「取得しない」という選択肢もあるにはあるのですが、前述のスーパーコアの取得条件でもあるため、取得しない選択肢はほぼ存在しません。となるとプレイヤーの意思が介在しないわけで、戦略性がどうしても薄くなってしまっています。狙ったビルドのために装備や強化の取捨選択をしていくゲームではないということです。とはいえ、あまり悩まず全部拾えばいい、と考えればサクサク進められる要因でもあるわけですから、好みの分かれるところかもしれません。

ボリュームは膨大

ボリュームはかなりのものです。ボスが11体、うち2体は3Dシューティングのような特殊ステージになっていて短めなのですが、他はすべて4フロア構成のダンジョンがガッツリ用意されています。各フロアには探索率があり、100%になるとおいしい報酬が貰えるため、基本的にはすべての部屋を踏破しながら進むことになります。そうするとボスを1体倒すまでに1時間近くかかってしまうため、1周クリアするだけでもかなりの時間が必要になっています。ボスまで辿り着けたけど負けてしまったときのゲンナリ感といったらもう。とはいえ、初見でもなんとかなる程度の難易度なのが救いでしょうか。(※ならなかったりします。)

前述のとおり、ローグライト的な戦略性は薄いため、アクションの腕を問われる場面が多い印象です。とはいっても、大型のザコや中ボス以上であれば攻撃前に警告音が鳴るため、回避やガードで対応しやすくなっている親切設計でもあります。あと体力が低いときは回復アイテムがドロップしやすくなっているようにも感じますね。また、この手のゲームにしては珍しく難易度設定もあり、なんと無敵モードまで完備されているという気配りっぷり。とはいえ、「使ったら負け」というプレイヤーの意思が試されるスイッチになっている気がしないでもない。

また、クリア後のやり込み要素もいろいろ用意されているので想像以上のボリュームになっています。1周クリアした程度では収集要素はおろか強化要素も全然揃わないくらいです。強化はともかく収集要素はもうちょい解放されやすくてもいいんじゃないかなと思わなくもありませんが。ファンアートとかコラボコスチュームとかさぁ、もっとポンポン解放されてよくね?…ダメ? そうですか…。

地球の未来は任せた

そんなわけで『メタリックチャイルド』は爽快なアクションで膨大なボリュームのローグライトゲームでした。見た目の良さとアクションの良さは素晴らしいのですが、ローグライト要素については好みが分かれそうな感じ。また、1つのステージに1時間近くかかるボリュームは忙しい現代人にはやや厳しいかもしれません。とはいえ、かわいいロナを操って敵を投げ飛ばしているだけでも楽しいゲームでもあります。Steamにはデモ版もありますので気になった人は触ってみるといいかも。気に入ったなら、ロナと共に宇宙船の墜落を阻止して地球を救ってください。地球の命運はアナタの腕にかかっています。

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