【SkateBIRD(スケートバード)】レビュー

『SkateBIRD(スケートバード)』をクリアしたのでレビュー。

本作はその名のとおり、鳥がスケボーするゲームです。かわいいですよね、鳥。このかわいい鳥たちがボードの上でパタパタ羽ばたきながらトリックを決める様はたいへんファンシーであります。しかし、スケボーゲーとしても意外に(?)しっかりしていて難易度は高め。なので、何度も転んでピーピー鳴きながらミッションを攻略していくことになります。でもスケボーってそういうものですよね。本作の紹介文にもこう書いてあります。

転んでしまっても、立ち上がればいいだけさ。スケートバードに大事なのは、困難に挑み続けることなんだ!

Steamストアページの紹介文より

公式サイト:SkateBIRD

かわいい鳥がいっぱい

本作最大の特徴は鳥であること、そして鳥がかわいいことです。ゲームを開始してまず驚くのが鳥の種類の多さ。マジでめっちゃ多いです。一言でインコやオウムといってもさまざまな種類がいるわけですが、『SkateBIRD』ではその”さまざまな種類”が用意されているのです。しかも、鳥たちを引き立てるアクセサリーまで豊富に用意されているのだからたまりません。さらには、ミッション中でなければいつでも変更可能。最高か? 存分に着飾って愛でてあげましょう。

Youはどうしてスケボーに?

ストーリーは、練習したスケボーを”大きなオトモダチ”に見てもらうため、気を引こうとして色々とやらかしていく…、というもの。部屋が散らかっているから片付けようとか言いながら余計に散らかしたり、仕事ばかりで忙しそうだから職場を荒らしまわったり。いやまあ鳥の考えることなので、ハイ。

なんか普通にスケボーゲーっぽい!

ゲームの進行は、フィールドを自由に滑りまわり、あちこちに配置された鳥たちからミッションを受けることで進んでいきます。ミッションの内容は特定の場所でトリックを決めるとか指定のスコアを目指すとか、なんだか普通にスケボーゲーっぽいですね。でもスケボーから落ちて転がれとか叫べとかもあるので普通じゃないかもしれません。鳥のやることですからね。

FANCYにキメろ!

スケボーのアクションですが、空中でボードを回転させるキックフリップやボードを掴むグラブ、柵の上を滑るグラインドなど、まさにスケボーゲーって感じのトリックができます。もちろん360°から720°だって可。どのトリックも単品ではスコアが伸びないため、コンボとして繋いでスコア倍率を上げていく必要があります。コンボ時間はトリックを決めるたびに延長されていくのですが、同じトリックを繰り返しても延びないのでいろいろ混ぜていくことが求められます。ファンシーにキメてやりましょう。とはいえ、スコア稼ぎに最適化すると同じトリックを連発しつつたまに違うのを混ぜるくらいになるのでクールとは言い難い見栄えになってしまうのですけども。

心まで転ばないように

見た目のかわいらしさに反して難易度は高めです。スコアを稼ぐのもムズかしいのですが、そもそもミッションのクリア自体がだいたいムズかしい。ミッションの大半は指定の場所へ行けとかアイテムを集めろといった類のもので、それ自体は普通なのですがどれも時間制限があるのが厳しいところ。高い場所から指定のトリックを決めようとしたら転落して台無し…、などは日常茶飯事。心がぐったりします。もうボードから降りて飛んじゃいなよ!鳥だろ!?と思うことも多々。何度でもリトライできるとはいえ、転んでも折れない心が求められます。

SkateBIRDになろう

そんなわけで『SkateBIRD』はかわいいだけでなくしっかりスケボーゲーでした。5つのフィールドに多くのミッションが詰まっているのでボリュームはなかなかのもの。クリアまで8時間ほどかかりましたがプレイヤーの腕にかなり左右されると思います。難易度は高めではあるものの、本作の楽しみ方はクリアを目指すだけでなく、好き勝手に滑りまくれるところにもあります。というかむしろそっちが本番かも。ミッションで折れた心もかわいい鳥で自由にトリックを決めていればファンシーになれるはず。何度転んでも立ち上がる、それが『SkateBIRD』なのです。

『SkateBIRD』 はPC版のほか、SwitchとXboxで発売中。