【Teenage Mutant Ninja Turtles: Shredder’s Revenge】レビュー

イケてる亀たちがベルトスクロールアクションに帰ってきた! タートルズのゲームはいろいろありますが、本作はコナミ製のアーケード版(『T.M.N.T. スーパー亀忍者』)からインスパイアされたものだそうで、まさにタートルズ!って内容になっています。描き込まれたドット絵でぐりぐり動き、クールなBGMにノってボコスカ暴れられる爽快なアクションに仕上がっており、思い出に負けないハイクオリティな体験ができます。こいつはマジでやばいぜ。カワバンガ!

公式サイト:TURTLES SHREDDER’s REVENGE

※2022/6/21追記 動画でもレビューしました。

最高に仕上がった亀忍者が帰ってきた!

▲ボタンを押したらなんか気持ちいい。アクションの基本にして至高です。

本作、ちょっと触っただけで「あっ、これ絶対おもしろいやつだ!」ってなれます。というのも、動かしているだけで気持ちいいんですよ。適当に走り回って敵をボコスカ殴ってるだけで楽しい。ベルトスクロールアクションなんだから当たり前じゃん、って思われるかもしれませんが、こういった”手触りの良さ”は細かな調整によってこそ成り立つものです。そのあたり本当に上手に作られているのだと感じます。

たとえば、ダッシュ攻撃。敵をダウンさせる攻撃なのですがそのまま通常攻撃に繋いでコンボにできたりします。なので、走って突っ込んでそのままボコスカできます。しかも判定も強いので敵が攻撃していても一方的に潰せたりもします。他にも上昇する攻撃から適当に連打していると急降下攻撃に繋がります。そうすることで攻撃の密度が上がるのでひたすらボコスカしている気分にもなれます。あと単純に軸を合わせるところで何かしらの補正が入っているのか、とにかく攻撃を当てやすい印象。気持ちよく動けるように調整が行き届いている感じがしますね。素晴らしい。

適当でも楽しいけどしっかり調整されてる感

▲ノリと勢いの強いアクションだが雑なのはダメ。攻略しがいのある難易度です。

とはいえ、雑な動きでクリアできるほど甘くもありません。回避のバク転は使い勝手がいいのですが、しっかり硬直もあるので適当に連打しているだけでは避け切れません。そもそも軸移動じゃないですしね。また、ベルトスクロールアクションにはお馴染みの「体力を消費しての無敵技」というものがありません。亀忍者は体力ではなくゲージを使って無敵技を放つのです。ゲージは敵を攻撃することで溜まるのですが、1本溜まりきる前にダメージを受けてしまうとリセット、というシビアな仕様になっています。なので、やっぱり雑な動きはいけません。

じゃあ息苦しいゲームなのか?といえばそんなことはまったくなく。実は、挑発を決めることでゲージが即座に1本溜まるので、むしろ無敵技をモリモリ使っていけます。もちろん挑発を決めるには身の安全を確保する必要もあるのですけれども、誰もいないところで決めてもしっかりゲージは溜まるので安心です。無敵技でまとめて敵を吹っ飛ばしたら挑発を決めてまたゲージを回収…、というのが亀忍者の基本戦術になります。…あれ?けっこう雑では?

2つのゲームモード

▲ストーリーモードにおけるワールドマップはこんな感じ。全16ステージあります。

ゲームモードは2つ。ストーリーとアーケードです。どちらも各ステージの内容は同じなのですが、ステージセレクトや経験値によるレベルアップ、収集要素などがあるのがストーリーモード。すべてのステージを通しでやるのがアーケードモードとなっています。どちらで遊んでもステージ間のカットシーンはあるのでお話は楽しめます。ただ、カットシーンのセリフは音声のみで字幕もないので日本語化されていません。でも絵で雰囲気はだいたいわかるのでそんなに問題にはならないと思います。

全16ステージなのでボリュームもかなりあります。1ステージ5~8分くらいなのでサクサク進めていけますが、通しでプレイすると1時間半以上はかかるので結構なものです。オンラインでやる場合にはちょっとしんどいかなと思われるかもしれませんが、途中参加・途中抜けができるので気楽なものです。

4人の亀と愉快な仲間たち

▲戦えるのは亀だけじゃない!

使用できるキャラクターは7人。亀4人(レオナルド、ラファエロ、ミケランジェロ、ドナテロ)に加えて、エイプリル、スプリンター、そしてケイシー・ジョーンズが使えます。(ケイシーは1周クリアで解放) キャラクターごとに性能は異なるものの、操作は共通なのですんなり使っていけます。というか協力プレイでは同キャラ不可なのでそうでなくては困るってのもあります。誰を使ってもやることはそれほど変わりませんが、各技の性能がいろいろと違っているので意外と個性があり、プレイ感はけっこう変わります。個人的なお気に入りはミケランジェロです。上昇攻撃が多段技で急降下の踏み付けで少し跳ねるのが楽しい上に強いんですよね。あと挑発でゲームボーイをやりだすドナテロも好き。

やはり協力プレイこそ真骨頂

https://shibayamablog.net/wp-content/uploads/2022/06/Teenage-Mutant-Ninja-Turtles_online.mp4
▲オンラインはだいたいこんな感じでドッカンドッカンしてます。最高。 

本作でもっとも楽しいのはやはりオンライン。最大6人まで参加できるので凄まじく賑やかなプレイになります。もうドッカンドッカンです。前述のとおり、挑発でゲージを溜めて必殺技が使えるので、みんな挑発しまくりで必殺技撃ちまくりになります。画面もドッカンドッカンしててワケがわからなくなりがちですが、そんなことは些細な問題です。ド真ん中に突っ込んでドッカンドッカンしましょう。これがもう最高に楽しい。参加人数によって敵の数も変わるようなので、増えれば増えるほどワケがわからなく、そしてドッカンドッカンになります。やはり最高。

残機制ですが多人数プレイ時はダウンした仲間を復活させることもできます。あとは仲間に体力を分けたりも可能。なので、適当に暴れているようでもしっかり”協力してる感”があります。仲間を起こすにはやや時間がかかるので「私のことはいいから敵を叩くんだ!早く!」ってなることもありますけど、それでも誰かが倒れていたら助けたくなるのが人情。こうして今日も仲良くダウンです。楽しい!

▲1人倒れると雪崩式に倒れることも…。起こすタイミングには注意。

残念ながらオンラインにはまだいろいろと不具合があるようで、実際にいくつか遭遇しています。ゲームが進行不可になって退出せざるをえなくなることもあったので、改善されることを期待しましょう。とはいえ、今のところ(22/06/19現在)オンラインは賑わっているのでガンガン遊べます。やるなら今です。

ベルトスクロールアクション好きならマストの1本

そんなわけで『Teenage Mutant Ninja Turtles: Shredder’s Revenge』は最高のベルトスクロールアクションに仕上がっていました。今年度GOTY ベルトスクロール 部門は間違いないでしょう。回復アイテムのピザを拾うだけで「ピッザターイム!」、ボスを撃破すれば「カワバンガ!」、もうそれだけで優勝です。動かしているだけで気持ちよくなれて、みんなで適当にドッカンドッカンしてるだけで楽しく、それでいてしっかり調整もされている本作。真面目に最高のベルトスクロールアクションだと思うので、このジャンルが好きなら間違いなく買いの1本です。挑発でゲージを溜めて憎きシュレッダーに必殺技をブチかましてやりましょう。カワバンガ!

Switch、PS4、Xbox、PC版があります。GamePassにも対応しています。パッケージ版はSwitchとPS4で2022年8月25日発売予定。

https://store-jp.nintendo.com/list/software/70010000054459.html
https://www.playstation.com/ja-jp/games/teenage-mutant-ninja-turtles-shredders-revenge/

https://www.xbox.com/ja-jp/games/store/teenage-mutant-ninja-turtles-shredders-revenge/9ns3673hvh41
モバイルバージョンを終了