新マップや新ヤギ、新アクションなど、多くの新要素を盛り込んでリリースされた『Goat Simulator』パッチ1.1をレビュー。無料で配信されたパッチ1.1ですが、ボリュームを2倍かそれ以上にしてくれるほどの大型アップデートになっています。といっても、元がフラフープやレンガと比較されるくらいなのですけど。
ヤギの生活をリアルにシミュレート…ではなく、ヤギになって人間の生活をぶっ壊す狂気のゲーム『Goat Simulator』に大型アップデートがありました。987MBという巨大なサイズのパッチには、新マップに新ヤギ、新アクションにローカルCOOPとさまざまな新要素が含まれており、ゲームのボリュームを2倍以上に拡げるものになっています。
公式のパッチノートを意訳したものはこちら。
【Goat Simulator】新マップに新ヤギを含む1.1パッチが配信 膨大な変更点?のパッチノートを翻訳してみた
残念ながら、この記事にはローカルCOOPに関するレビューは含まれていません。理由は察してください。1.1パッチのトレイラーでは、COOPプレイで街中で楽しく遊ぶヤギたちの様子が収められています。
Goat Simulator Patch 1.1 Official Trailer – YouTube
ヤギ、都会へ行く
デフォルトのマップは田舎町風でした。点在する家屋に広がる田園と緑豊かな印象でしたね。今回追加された新たなマップは一転して都会風。高層ビルに巨大なマンションに遊園地など、ヤギにはおよそ似つかわしくないロケーションになりました。
新マップに存在するのは、高級住宅地、ダム、マンション、商店、高層ホテル、スケートボード場、遊園地、そして川と海。旧マップとはガラリと雰囲気が変わり、ヤギの破壊活動も新たな心持でスタートできることでしょう。やることが頭突きなのは変わっていませんけど。
水場が追加されているので当然泳げるようになりました。といっても、ラグドールモードで水面を跳ねるように進めるだけですけど。ヤギってこうやって泳ぐんでしたっけ。
都会に来たからにはオシャレも必要、ということで、帽子やメガネを装着できるようになりました。ちゃんとお金を払わなければ買えないようになっています。お金はそのへんで拾ってくるわけですが。
高層ホテルはエレベータで屋上に出られたり、遊園地のアトラクションも一応乗れるようになっていたりと、マップのギミックも凝った作りになっており、進歩を感じさせてくれます。高層ホテルの屋上はダンスフロアになっているだけでなく、ロケット花火が設置してあるなど、非常にわかっている感じ。人間どもを吹っ飛ばしたら花火となって舞い上がりましょう。
旧マップと同じように、マップの各所にさまざまなイースターエッグが仕込まれています。旧マップでヤギをミューティレイションしたUFOが落ちていたり、墓場でお化けに追われてみたり。
極めつけはやっぱりこれでしょう。開発者の頭が心配になります。
ヤギシミュの地下世界にこんな人たちがいた カワバンガーじゃなくてI hate goatとか言われて蹴られまくる pic.twitter.com/60gIWmhorK
— シバ山 (@ShibayamaCoffee) 2014, 6月 4
新アクションで拡がるヤギの新生活
新アクションとして壁走りが追加されています。壁に対して縦にも横にも走れるので、かなり機動力が上がりました。次世代FPSに対抗したようですが、意外とそれっぽい動きができます。
逆立ちもできるようになりましたが、こっちは特に使い道がありません。逆立ちで規定ポイントを目指すチャレンジ以外に使いどころがない感じ。といっても、街中をヤギが逆立ちで歩いている、というシュールな光景を作り出すことはできます。
自転車やスケートボードに乗れるようになりました。特に自転車はバランスをとるのがムズかしく、乗りこなすのは大変ですが、慣れてくるとかなり楽しいです。
さらに、ヤギの背中に人間を乗せることも可能になりました。遊園地のロデオアトラクションにいけば、遊具と間違えてヤギにまたがってくる人間が出てくるのでこれを乗せます。背中に乗った人間はラグドールモードでぐにゃぐにゃしているだけなので、特に恩恵などはありません。
で、背中に人間を乗せたまま自転車に乗ることもできるわけです。自転車に乗るヤギに乗る人間の誕生です。
こういった新アクションが増えたことで、ただひたすらに頭突きで人間の生活を破壊するだけには留まらず、新しい遊びの可能性を示すことになりました。可能性の獣ってヤギだったんですね。
ヤギの定義を揺るがす新しいヤギたち
旧バージョンにもジェットパックを背負ったヤギとかキリン風のヤギとか悪魔系ヤギとか、いろいろなヤギがいましたが、今回も豊富なヤギのバリエーションを楽しむことができます。アンロック条件はさまざまですが、ぜひとも多くのヤギに触れてほしいところ。
たとえば、これはClassy Goatというペンギン型のヤギ。…ヤギ?
このペンギン、じゃなくてヤギはダッシュすると地面を腹ばいで滑るように移動します。ペンギンっぽいからといって水泳が得意だったりはしません。水面を跳ねるだけです。ジャンプや頭突き、壁走りなど、一通りのアクションは通常のヤギと同じですね。なので、人間を背中に乗せて自転車に乗ることもできるわけです。
他には、Shopping Goatというショッピングカート風のヤギ。ヤギ、ヤギってなんだ。CartとGoatをかけたダジャレにしかみえませんが、実際その通りでしょう。完全に出オチです。
ショッピングカート風のヤギは走ることとジャンプくらいしかできません。小回りも利かないので大変扱いづらい上級者向けのヤギといっていいでしょう。泳ぐこともできないのですが、水中を走ったりはできます。だからどうしろっていうんだ。
今回の目玉はなんといってもBuilder Goat。「Minecraft」風のヤギです。
なんとこのヤギは「Minecraft」のようにブロックを生成できます。もちろんブロックを積み上げていろいろと作っていけます。破壊から一転、創造ができるという、ゲームのコンセプトを覆すヤギが登場したというわけです。
遊びの幅が無限大の「Minecraft」と同じ遊びができるようになったわけですから、『Goat Simulator』の遊びの幅も無限大になったといっていいでしょう。このヤギを使って壮大な建築物を作り上げる猛者が現れることを待ちたいと思います。
そんな感じでさまざまな要素を追加して大幅にボリュームアップした『Goat Simulator』の1.1、これでようやく値段分の価値になったのか、それともフラフープ2つ分の価値もないのかと問われるとムズかしいところですが、確実に元の2倍以上は遊べるようになりました。いつヤギになってもいいように、新しいマップでのヤギ生活を体験しておきましょう。
公式サイト:Goat Simulator
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[…] 【Goat Simulator】1.1レビュー 新マップに新ヤギと狂喜のボリュームアップ […]